それって歯周病?実は口腔がんかも?

歯科医師+獣医師、ダブルライセンサー江口先生レポート

御世話になっております

当院歯科を担当しております 江口です

以前、口腔がん検診のポスターを掲示させていただきました。

今回は、個人的に見落とせない『それって歯周病?実は口腔がんかも?』についてアナウンスさせていただきたいと思います。

すべてではありませんが、実は口腔がん(とくに歯肉がん)の症状のなかには、重度の歯周病でみられる症状と一部似ているものがあります。細かな説明は省略しますが、大まかに似ている症状について以下説明します。

例えば、重度の歯周病の症状

重度の歯周病では、歯周病菌による炎症反応により、顎骨が壊されて支えを失い歯がぐらぐら動き、歯周ポケット内の歯周病菌が出す物質により口臭が強くなります。また、歯周病は炎症なので歯肉は腫れ出血しやくすなり化膿もします。また、炎症が強くなると顎や顔まで腫れることがあります。

次に口腔がんの症状

がんが顎骨を壊すと、その周りの歯は支えを失いぐらぐら動き、がんの影響で周囲が腐ると特有の口臭がするようになります。またがんは脆い場合もあり、触ると簡単に出血しますし、いびつにボコボコと歯肉が腫れたり、がんが大きくなる場合は顎や顔が急に腫れることがあります。

放置してしまうと、、、。

原因はそれぞれ違いますが、このように口腔がんと重度の歯周病の症状が一部似ているということがやや厄介です

歯周病の症状があるので歯周病かと思っていたら、実は口腔がんだったという事例も実際にあります

また、歯周病と口腔がんが合併している場合もあります。

このように似ているからこそ、歯周病を放置することは、結果として口腔がんをも見落としてしまうことになりかねません。

飼い主さんが、歯のことに少しでも日頃から関心をもっていただければ、動物に歯磨きをしていただくときなどに、口の中の異常に気づきやすいかと思いますし、結果として口腔がんの早期発見にもつながります。

高齢の動物ほど口腔がんは生じやすくなります。

高齢のイヌ・ネコがいる飼い主さんにおかれましては、できるだけ歯周病を放置しないようにしてください。

口腔がんの早期発見で救える命があります

早期発見を左右するのは、なにより、飼い主さんの歯や口への関心ならびにモチベーションがなにより重要でもあります。

痛みなく、ごはんを口からおいしく食べられることは、実は当たり前のようで、すごく大切なことです。

口腔がんは命を奪う病気です。何も治療をしなければ、進行すると顔の変形や口の痛み、やがて栄養がとれなくなり、最終的には命を落としてしまいます。

なので、少しでも兆候があれば一度検診をご検討ください。

当院歯科・口腔外科では口腔がんの早期発見をスローガンとして、口腔がん検診を推進しております。

人間の歯科口腔外科領域で培った、より専門的な知識を活かして、今後もがん検診を推進してまいります。

気になることなどございましたら遠慮なくご相談ください。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。