先日、2回目の外来歯科診療を行い、今回は診察に加えて歯科処置も行いましたので、一部内容のご紹介を致します。
処置については、ネコちゃん1頭、ワンちゃん2頭でした。
ネコちゃんは手術中に呼吸状態に異変が見られたため、歯科レントゲン撮影のみで中止し、処置は次回に延期。
ワンちゃん2頭はどちらも重度歯周病のため、歯科レントゲンによる病変周囲の精査と処置を行いました。
また、どちらの子とも口から鼻にかけて繋がってしまう瘻管という状態でしたので、穴を塞ぐ処置も行いました。
1頭の子は高齢で乳腺腫瘍も併発しており、術前検査ではなんとか大丈夫だろうとの判断で歯科処置と合わせて約4時間ほどの大手術でしたが、なんとか頑張ってくれました。
また、どちらの子とも口から鼻にかけて繋がってしまう瘻管という状態でしたので、穴を塞ぐ処置も行いました。
1頭の子は高齢で乳腺腫瘍も併発しており、術前検査ではなんとか大丈夫だろうとの判断で歯科処置と合わせて約4時間ほどの大手術でしたが、なんとか頑張ってくれました。
術後の痛みの管理もあり、念のため1晩だけの入院でしたが、術後すぐに元気な様子も見せてくれて無事退院しました。
もう1頭の子は、以前から無麻酔の歯石除去を何回か行ってきたそうですが・・
ご覧の通り一目瞭然ですが・・、青い線の上の歯肉より上の見える部分は一見キレイに見えても、見えない歯肉の下はこのような状態・・
歯石=ばい菌の塊ですから、歯の根元で菌の増殖や炎症など進行してしまいます・・
以前、当院FACEBOOKでも掲載させて頂きましたが、全米獣医歯科学会をはじめとした欧米では無麻酔による歯石除去は推奨されておらず、このように根本的な治療にはならない上に動物への精神的負担の大きさなどがその理由でもあります。
どうしても麻酔をかけられない動物に関しては、表面上でも除去できた方が口腔内環境を考えればやらないよりはいいですが、人間のお年寄りに置き換えて麻酔がなくて痛みや恐怖がある上で無理に口の中を色々されるという大きなストレスを考えると当院ではあまり推奨しておりません。
この辺りのお話についても、機会があれば歯科担当の江口先生に人間の歯科医療との関連も含めたお話を掲載して頂く予定です。
ちなみにこの子も抜歯と瘻管の処置で長時間の手術でしたが、術後すぐに元気で当日に退院でき、江口先生のご厚意で費用の面でも仕上がりもご満足頂きました。
このように、丁寧な処置を行うため処置時間が掛かりますので、処置は1日に2件が限度となります。
診察については次回以降若干の空きがございますので、ご希望の方はお早めにお問合せください。
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