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『台湾の先生に聞いてみた。病院で動物歯科はどこまでやっていますか?』

先日台湾から獣医師先生方の視察団が当院に見学にいらっしゃいました。時間の都合もあり、ほぼ歯科処置のみの見学となりましたが、歯科以外のお話もさせて頂き、歯科だけではなく他の分野でも台湾の獣医療レベルの高い部分も感じました。今回は江口先生が感じた日本と台湾の獣医歯科医療の違いなどについて述べておりますので、ご参考になれば幸いです。

笠松和洋 副院長

笠松和洋 副院長

「診断の8割は飼い主さんとの会話」をモットーに​、二次診療施設と連携し、あらゆる角度から飼い主さんやペットにとって最良の治療を目指す街の獣医さん。
2023年4月より麻布大学付属動物病院 整形外科専科研修医

筆者

江口淳先生

江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。

台湾の先生に聞いてみた。病院で動物歯科はどこまでやっていますか?』

御世話になります。

歯科・口腔外科の江口です。

今回は台湾の獣医さんとお話したことで垣間見た、動物歯科事情についてのあくまで、感想です。ご興味あればどうぞご覧ください(笑)。

さて、副院長先生が、お知らせに書かれていたように、ある経緯で台湾の獣医の先生方が、数人規模で視察にて629日に来訪されました。歯科治療をご覧になりたいとのことだったので、主に口腔外科手術を見学していただきました。

せっかくの機会だったので、『先生方は、台湾の動物病院では動物歯科をどこまで(どの程度)やっているのですか?』と興味本位で聞いてみましたところ、歯周病の治療をはじめ、イヌやネコの被せ物(クラウン)や根管治療(歯の神経の治療)、レジン充填などは、意外と普通にやっています、とのことでした。

比較的高度な、顎骨再建の骨移植も行っているとのお話もありました。

ちなみにですが、いらしていた先生方は、歯科に特化した動物病院に勤めているわけではない様子でした。

台湾からいらしていた先生方が、たまたま、動物歯科に心血注ぐ先生だったのかもしれませんが、台湾の動物病院では、もしかしたら、一定レベル(水準)にある動物歯科治療が行えるくらいの動物病院の数が、多いのかもしれないとの印象をもちました。

もし実際に、そうなのであれば、動物歯科を受けやすい環境といえるため、飼い主さん側からすれば、望ましいといえます。

台湾では、獣医の先生が歯科を学ぶ機会が、広く浸透している可能性があると個人的に解釈しました(実際は違うかもしれませんが・・・)。

では、日本ではどうでしょうか?

以前コラムでお伝えしたように、日本では、動物歯科のみに特化した病院もいくつかありますが、特化していない一般的な動物病院において、上記のような一定の歯科医療のレベルまで行える病院の数は、全国的にみても、そう多くはありません

最近、歯科に注力している動物病院は増えてきている、という実情はありますが、基本的に、獣医師を養成すべき日本の獣医大学では、動物歯科を十分に、学べない環境が背景にありますので、結果、歯科分野が軽んじられている実情があります。

これは、抜くべき重度な歯周病の歯を放置しようとする、折れて歯の神経が出てもほったらかしにする、歯科検診では口をみて終わりにして顎のレントゲンすらも撮らない、進行した歯周病のケアを粉薬やサプリですませてしまうなど、問題が生じている(生じる危険がある)にも関わらず、本質的なことに目をむけていない、知識が十分にない動物病院の先生が、残念ながら一部いらっしゃることからも、そう感じます。

実際、当科を受診したペットが、診察の結果、予想を超えるような歯科的な問題を抱えていたことを知り、飼い主さんの口から、『他院の先生はそんなこと一言も言ってくれなかったです···なんでもっと早く気づいてあげれなかったのだろう···、もっと早く連れてきていたら、ごめんね··』と、愕然とする場面を、当科でいくつも目にしています。

残念ながら、これが現実です。

まさに、しわ寄せが、飼い主さんとペットにくるという、不都合、これは非常に残念なことだと思います。

これは、業界上の問題として、変えていかなければならないと、感じて行動している動物歯科に注力している熱心な先生方もいらっしゃいます。私も、そのうねりにいるものとして、『ペットが抱える歯科的な問題は、実は人間と同じなんですよ』というお話を歯科医師と獣医師という立場から、ヒトと動物の病気の共通性を知るものとして、世間に伝えていくべきと考えますので、今後も当院を通じて、周知していきたいと思います、引き続きよろしくお願い致します。

さて、話は戻りますが台湾の先生方には、せっかくなので、人間の歯科医療器材の動物への応用方法や、人間の口腔外科手術を応用した、動物の口腔外科手術の改良方法など、歯科医師がゆえに編み出したノウハウをお教えしたところ、もっと教えてほしいなどの声もいただき、非常に熱心に見聞きしていただきました。

台湾の獣医さんの日々の歯科診療に、微力ながら、技術や知識がお役に立てたならば幸いです。

また、海外の先生と交流する機会があれば、他国の動物歯科事情も聞いて、コラムに載せたいと思います。

筆者

江口淳先生

江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。

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