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『動物の歯医者になるには?』

世間では夏休みで、お子さんや学生さんなどは職場見学など、遊びだけではなく学校では学べない色々な経験ができる時期だと思います。今回は動物の歯医者さんを目指す若者へ向けた江口先生のコラムになります。職場見学のご希望の学生さんやお子さんなどいらっしゃいましたら随時ご相談受付しております。

笠松和洋 副院長

笠松和洋 副院長

「診断の8割は飼い主さんとの会話」をモットーに​、二次診療施設と連携し、あらゆる角度から飼い主さんやペットにとって最良の治療を目指す街の獣医さん。
2023年4月より麻布大学付属動物病院 整形外科専科研修医

筆者

江口淳先生

江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。

動物の歯医者さんになりたい方へ』

御世話になります。

歯科・口腔外科の江口です。

ごくたまに、上記のように『動物の歯医者さんになるにはどうしたらいいか?』という相談を受けることがあります。

こちらをご覧になっている方のなかには、小さいお子さん、小中学生、高校生で、将来、動物の歯医者さんになりたいと思っている方も少なからずいるかと思いますので、今回は、あくまで私の経験談をふまえて、どうすればなれるのか?について、ちょっとお話をさせていただこうかなと思います。

ちなみに私の場合は、動物の歯医者さんでもあるのですが、一方で人間の歯医者さんでもあります。

少しでも参考になれば幸いです。ご興味のある方はどうぞご覧になってください。

さて、まず動物の歯医者さんになるためにはどうすべきか?

そのためにこれだけは、知っておいてほしいことがあります。

まず、『動物の歯医者』という職業は、日本には存在しません。これ、すごく重要な部分です!

『どういうこと?先生はそうじゃないの?』と思う方もいるでしょう。

日本では、歯だろうが、口だろうが、心臓だろうが、皮膚だろうが、耳だろうが、どの部位であれ、イヌやネコなどのペット、動物園にいる動物などを含めて、動物を診療(動物医療)するためには、必ず、獣医師の免許が必要になります

つまり、どういうことかというと、『動物の歯医者』、『動物の内科医』、『動物の皮膚科医』、『動物の眼科医』などは、みんな獣医ですので、もし将来なりたいのであれば、大前提として、まず、獣医の免許をとらなければいけないということなんですね。

例え話でいえば、いわゆる車の運転をするためには、車の運転免許が必要ですよね?

バスの運転手になるにも、タクシーの運転手になるにも、職業の種類の違いこそあれ、仕事として車を運転する以上は、運転免許が必要になるわけですが、それと意味あいとしては、同じようなものです。

ちなみに、乗車したバスやタクシーの運転手が、運転免許がなかったら、当たり前ですが、法律違反になりますよね。

それと同じで、例えば、もし、獣医の免許をもたない人が、仮に『動物の歯医者』を、もし名乗っていたとしましょう。それは当然ダメなわけで、単純に日本では、法律違反になるわけですね。

たまに、『獣医の免許がなくても、人間の歯科医師免許をもっていれば、動物の歯医者になれる、動物の歯科治療ができる』と思って勘違いされている方(歯学部の学生さんなど)、いますが、残念ながら、それは無理なんですよ。それは上記の理由があるからです。

といっている私も、実は、歯学部生になったはじめの頃は、そうしたことも知らず、安易にそう勘違いしていた口ですが(笑)・・なので、動物の歯科医になるために、努力して獣医の免許をとったわけなんです。

動物の歯医者になるには、まず獣医師免許をとらないといけない』この大前提は、まず覚えておきましょう。

さて、獣医師免許をとるためには?

大学の獣医学科を卒業して、獣医師国家試験にパスしなければ、いけませんので、免許をとること自体がまぁ、それなりにハードな道のりではあります。内容はぜひ、大学の獣医学科のHPなどで調べてみてくださいね。

では、ここからは私の経験談(まれなケース)になりますが、動物の歯医者になった経緯をお話しましょう。

私の場合、色んな経緯があって、まず、歯科医師になるための大学、つまり歯学部に入学して、歯科医学を6年間勉強してのち、歯科医師の国家試験にパスし、歯科医師免許を取得したわけですが、ここから、さらに動物の歯科医になるべく、獣医になるための大学、獣医学科に編入学して5年間、獣医学を勉強してのち、獣医の国家試験にパスして、獣医師免許を取得しています。

延べ計11年間を歯医者になるための勉強と獣医になるための勉強にささげたわけですね。

歯科医師と獣医師の2つの免許をとったので、どんだけ勉強が好きなの?といわれることも結構あります(笑)

ちなみに歯科医師の免許が、動物の歯医者として、やっていく上で、絶対必要か?といわれると、正直なくても、全然問題ないわけです。

実際、獣医の免許だけで、動物の歯医者さんをやっている先生がいますし、獣医の免許を持っていさえすれば、それを名乗ろうがなんら問題はありません。動物歯科の勉強や研修を受けて、知識を得て、動物歯科がある程度得意になれば、現実的には、動物の歯医者さんになれるかと思います。これが、動物の歯医者さんになるための通常のルートなのではないでしょうか?

しかし、それとは別ルートがあります。

これが自分のようなケース、歯科医師の免許もとるという場合です。

じつは、ぶっちゃけると、私は、別に動物の歯医者になりたいからという理由で、最初から歯科医師の免許をとったわけじゃないんです。実は、現役、浪人時に獣医の大学に合格できなかったので、ある経緯があって、歯学部に入学することになったんです。

その後、再チャレンジで獣医学科に編入学した口です。

いま考えれば、歯学部を出て、歯科医師免許をとったことが、現在の自分にとって、動物の歯医者としての強力なアドバンテージ、武器になっているのは間違いないと思っています。

その理由として、前にもコラムで触れていますが、日本の獣医大学では、動物の歯科医学を学ぶ機会は、相当に少なく、軽んじられています。いうなれば歯科医学はマイナー扱いで、勉強にかける熱量が非常に弱いと感じます。

一方で、歯学部はどうか?というと、歯科に関する専門的な知識量や技術を、人間の医療専門職として通用するレベルまで、6年間勉強して、実習をして、患者さんを治療したり(仮免で)、試験をパスする必要がありますし、歯医者の養成大学ですから、否が応でも歯科という専門科(家)になるわけです。

当たり前ですが、その歯科という分野における勉強量が圧倒的に違います。

しかも、動物は言葉を話せない一方で、歯科医師は人を治療するわけですから、歯科治療の際に下手だったり痛かったりすれば、患者さんから直接的に不満も言われるような緊張感のなかで、そうならないよう鍛錬しながら、技術を磨いて、歯医者としてのレベルを上げていくわけです。

ちなみに、動物も人間と同じあるいは近い、お口の病気になり、同じ問題に悩まされることがあるため、人間の歯科医療を学び、経験していると、治療法や歯科の材料、その他もろもろが、そのまま動物に応用できる点が大きなアドバンテージになります。

人間も広い目でみれば、ある意味、動物ですから、病気が同じであれば、程度の差こそあれ、同じ治療法が適用できるというのは、道理で考えれば、妥当なわけです。

そういう部分でいうと、もし、私のように歯科医師免許と獣医師免許の2つ免許をもって(ほかにも同様の先生がいますが)、動物の歯医者になるのは、道のりは険しいですし、根気も必要で、しかも時間がかかり、決しておススメしませんが、ある意味、動物の歯医者としてやっていく上では、これまでの私自身の経験をふまえて、いうなれば、強力な武器になり役に立ちますし、理想的なのでは?と考えます。なので、欲をいえば、動物の歯医者さんに特化するのでれば、2つ免許を取るのが良いかもしれませんよ。

もし、今後、同じようにダブルライセンスを目指したいという方がいるのであれば、応援しますし、私でよければ相談にのりますので、その際はお気軽に、見学なり、お声がけいただけたらと思います(笑)

最後に、私の場合は、どちらかというと、歯科のなかでも、とくに口腔外科が専門なので、人と動物の口腔外科医として、活動しています。口腔外科は、命に直結する分野の診療科であり、QOLを改善するために、必要な分野でもあります。

動物の口腔外科を、人間の口腔外科と比較して俯瞰してみると、非常に興味深い発見がたくさんあります。

ということで、ぜひ、動物の口腔外科医になるのもおすすめしたいです。

今回のお話が、少しでもご覧になられた方の将来の参考になれば幸いです。

筆者

江口淳先生

江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。

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