御世話になります

歯科・口腔外科の江口です

2023年11月以降の当科診療体制についてのお知らせです。

ご存じの方もおられますように、2023年６月以降から当科では、暫間的に、従来の週１日体制（月４日間）から、水曜日と木曜日の毎週２日体制（月８日間）に増やした体制をとっております。

週１日体制から週２日体制となったことの変化としましては、まず診療の予約枠を増やしたことで、飼い主さん側としては、初診であっても当科を受診しやすくなってきたこと（当日予約ができる機会が増えた、木曜に夕方の予約枠ができた、相談など聞きたいことが直接聞ける機会が増えた、期間を待たずに予約できる機会が増えた）があるようです。

また、わたくしドクター側としては、術後の経過や、症状の気になる子に対して期間を待たずに担当医として定期的なフォローができていること、水曜に口腔外科手術した子が１泊入院となった際に、入院中の様子を翌日まで自分の目でこまめにチェックでき（例えば、痛みはどうかな？息苦しくないかな？出血は大丈夫かな？不穏はないかな？など）、そして翌日退院の際に元気な状態で飼い主さんと一緒に帰るところを見送れることでしょうか。

手術した子が、入院中に大きな有事なく、経過良好で、飼い主さんに連れられ、元気に退院していくところを見送ることができるのは、うれしい瞬間です。

実はわたくし、当院にくる際、自宅のある神奈川から山梨まで通っています。このように遠方ですし、じゃあいまからすぐ笠松動物病院へ行きますね、という距離でもないんです・・・。

元来、心配症な性格もありますが、遠方がゆえに、手術した子の容態（とくに超高齢の子や、持病があったり虚弱で麻酔手術がハイリスクな子など、多数歯抜歯した子）などは、余計に気になってしまいます。なので、神奈川に戻りますと、翌日、いつも院長先生に、昨日オペしたあの子の容態はどうですか？などと電話で、お聞きすることもしばしばなんです。

という性分なので、じつは飼い主さん以上に、わたくし自身が週２日体制にしたことに対してのメリットを感じているといっても過言ではないかもしれませんね（笑）

という余談はさておき。

2023年11月からは、今度は、暫間的ではなく、以下が当科の「新規診療体制』となります。

☆毎週水曜日は歯科処置・口腔外科手術のみ（原則診察はなし、ただし経過観察や急患は除く）

☆木曜日（第1・3・5週）は午前・午後ともに予約診察のみ（第2・4週木曜は当科休診）

注意点としましては、水曜は毎週在院しておりますが、木曜日は隔週（第1・3・５週）のみが在院となります。第2・4週木曜は当科休診のため、不在となります。

すでに、週2日の在院と認識しておられます飼い主さんにおかれましては、大変恐縮ではございますが、遠方などのほか、諸般の事情もあるため、週ごとに週1日、週２日体制となりますこと、ご理解いただけますと幸いです。（例：第1週は水曜と木曜、第2週は水曜、・・・）。

また、水曜日は原則的に歯科処置・口腔外科手術のみとなっております。ただし、術後の経過観察の方や、病状的に期間をあけることが望ましくないような経過観察の場合（猫の慢性口内炎管理など）は、経過観察の予約枠がありますので、そちらで、別途対応させていただきます。

また、苦痛を伴うような急患のケース（例：口が痛くて食事とれない、顔が急に腫れてきた、口から血が出る、歯が折れて血がでた、口が閉じれない、口やあごのケガなど）や命にかかわるケース（例：口腔がん疑いなど）の場合は、水曜でも当科で対応できる場合がありますが、終日オペ中の場合も多く、タイミングによっては、お待ちいただくことがあります。

わたしがオペ中の場合、院長先生が、対応してくださる場合もありますが、もし当科を希望のされる際には、ご来院前に必ずお電話にて病院までお問合せをお願いいたします。

基本的に上記のような急患のケースを除いた場合で、極端な食欲不振もなく、食事もまずとれていて概ね元気があるような場合には、木曜日に診察のご予約を入れていただけたらと思います。

以上が、歯科・口腔外科の新しい診療体制となります。

『山梨県内で、ペットのお口の問題をかかえて困っている飼い主さんの駆け込み寺、最後の砦』となれるよう一層精進してまいります。

どうぞご理解ご承知おきのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

さいごに、院長先生と副院長先生には、笠松動物病院の専門外来として、歯科・口腔外科をはじめさせていただいて以来、外勤医という身分にもかかわらず、いつもご理解ならびに多分なるご配慮、ご協力をいただいており、感謝いたします。

こちらとしてみれば、病院の名をお借りして、歯科・口腔外科の診療しかりこのようなホームページのコラムしかり、こんなに好き勝手やらせていただいているわけですが、外勤医の分際で、ふつう、ここまでさせていただけること自体、常勤医でない限り、まずありえないわけです。

こんなにコラムやら動画やら、高頻度に載せさせていただいていますが、少なくとも歯科のコラムを偶然読んだ飼い主さんが、ペットのお口の健康問題を意識するきっかけになったり、命にかかわる口腔がんの早期発見につながったりすることが、こうした活動の大きな意義だと感じています。ぜひちらちら読んでみてくださいね。