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『当科のこれまでの取り組みと成果
~歯科・口腔外科開設7年目を迎えて~』

コラムのご紹介

ヒトの歯科医療を動物にフィードバックする先進的な試みを行う江口先生の診療を始めてから7年目ということで、現在我々獣医療の業界でも年々歯科領域の注目も高くなってきており、当院歯科でもニーズが高まっている実感があります。
これは、我々人間より短い一生を過ごす動物達において、なるべく苦痛なく、日々快適に過ごすことを求める飼い主さんが増えてきている昨今、歯の重要性を認知されてきているからだと思います。
同時に、当院歯科の江口先生のようにこれまでできなかった人間と同様の歯科水準の治療が行えるという事が飼い主さん方からの高いニーズに繋がっているのだと思います。
今回のコラムも是非ご覧ください。
Picture of 笠松和洋 副院長

笠松和洋 副院長

「診断の8割は飼い主さんとの会話」をモットーに​、二次診療施設と連携し、あらゆる角度から飼い主さんやペットにとって最良の治療を目指す街の獣医さん。
2023年4月より麻布大学付属動物病院 整形外科専科研修医

筆者

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江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。
最近では『2023年度関東・東京合同地区小動物獣医学会』でも登壇され、益々の活躍が期待され、多方面でも注目されています。

『当科のこれまでの取り組みと成果~歯科・口腔外科開設7年目を迎えて~

御世話になります、

歯科・口腔外科の江口です。

当院で歯科・口腔外科の専門外来を開設させていただき、本年度で、7年目になりました。今回は、開設当初から7年目を迎えたいま、当科でこれまで取り組んできたこと、その成果についてこのコラムで少しご紹介させていただきたいと思います。

さて、まずその前に、当院に私が来させていただくことになった経緯について少しお話しましょう。実はそのきっかけを作ってくださったのは、当院副院長の和洋先生です。副院長先生は私の獣医学生時代の同級生で、研究室も同じでした。2018年3月のこと、私が静岡県の総合病院歯科・口腔外科で歯科医師臨床研修を終える間近、副院長先生に電話で『先生の病院で、自分の歯科医師の経験を活かして、犬猫の歯科・口腔外科をやらせてもらえないですか?』と思い切って相談してみたところ『いいね、どうぞ』と快諾していただいたところが始まりです。2018年の開設当初、当科は月2回の診療体制でスタートしました。山梨県の飼い主さんに受け入れてもらえるのか?ワンちゃん猫ちゃんに自分の歯科医の経験が十分通用するのか?など、不安はありましたが、幸い、予想を超えて良い結果につながっていき、受診した子の飼い主さんからも喜んでいただくことが増え、ご評価いただけるまでになりました。その結果、診療の需要も増えていき、遠方からわざわざ足を運んで下さる方など、恐縮ながら、自分を頼ってきてくださる方もいて、今では大変嬉しく思っています。そして2023年に週12回、月6回の診療体制に増やし、現在に至ります。きっかけを作ってくださった副院長先生、いつも多大なるバックアップとご理解をいただいている院長先生には、本当に感謝しきれません。そんな経緯があり、動物病院では当院限定で、動物の歯科・口腔外科の診療をさせていただいています。

さて、そんななか、当科では、これまでに取り組んできたことが主に2あります。

1つの取り組みは、『歯科コラムや歯科レポート』です。これはペットのお口の健康問題に、なるべく多くの飼い主さんが関心を持っていただくため、お口の病気にまつわる内容を発信してきました。なんでそんなことを始めたかというと、開設当初は、『ペットのお口の健康を意識したことがあまりない』といった飼い主さんが多く、とくに小型犬で受診する子たちは、ひどい歯周病の子ばかりでした。つまり歯周病が重症化した状態で来院する子たちが圧倒的に多かったのです。そうした子たちは、歯周病が原因で『あごを折っていたり』『顔の骨が溶けていたり『口臭がハエが寄ってくるほどすさまじかったり』顔がひどく腫れていたり』『鼻が蓄膿になっていたり』と、深刻な状態のことばかりが、茶飯事でした。そうした惨状を目の当たりにして、『これはまずいひどい状態になる前に飼い主さんにペットのお口の健康問題にまず関心をもってもらわないと、なにも変わらないぞ』と思い立ち、歯科レポートや歯科コラムで、私見を交えながら関連した内容を発信し、主に注意喚起していく取り組みをはじめました。結果的に、現在では、コラムやレポートを読んだことがきっかけで、当科を受診される飼い主さんも多くなり、診察の結果、病気の早期発見につながったり、治療の結果、幸いシビアな状態を回避できたりしています。そういうことも手伝ってか、最近では上記のように、ひどい歯周病の子を診療する割合は、少しは減ってきているように思います。これは歯科コラムや歯科レポートの取り組みの成果なのかもしれません。また、当科を受診されることのない遠方の飼い主さんでも、歯科コラムを偶然読んだことで、ペットのお口の健康問題に関心をむけていただくきっかけになっていることもあるようです。図らずもそうした飼い主さんのお役に立っているならば、この取り組みの意義はあると考えています。今後もいろんなトピックで、ペットのお口の問題に関心を持っていただけるよう、そしてお悩みの飼い主さんの一助にもなれるよう、継続して発信していこうかと思います。たまに全然関係ないお話も、歯科コラムで載せていますが、それも歯科に興味関心を持ってもらうためと、大目にみてくださいね(笑)

そして、もう1つの取り組みが、当科の特色にもなっている、『基本的にすべて人間と同じ方法をベースにした考えで、ペットの診察~診断~治療(手術)まで行う』です。厳密にいえば、アレンジを加えていますが、たとえば『溶けた顎骨を再生させる骨造成』『銀歯・クラウンによる補綴治療』『口の中から難治性鼻炎や蓄膿症を治療する鼻腔外科手術』『抜歯方法』など、歯科医師の経験をフル活用してきた結果、これまでに、ほとんどが良い成果につながってくることが分かってきました。当科で治療を受けていただいた子の飼い主さんはその成果を実感されているかもしれません。その成果で、最近、特に感慨深いと思ったことがあります。それは開設して3年目のこと、上の奥歯がひどく折れ、銀歯を被せて歯を抜かずに温存する治療をした、中型犬と大型犬の子がいました。残念ながら、その子たちは、1年前と今年に亡くなってしまったとのことですが、亡くなるまでの数年間、治療して被せた銀歯が、不自由なくその子の歯として、有事なく立派に機能をしてくれていたそうです。そして荼毘に付したあとも、銀歯は残るため、ペットの形見になりましたと、飼い主さんから、感謝していただきました。これは、飼い主さんの治療へのご理解や、銀歯の製作に携わっていただいた歯科技工士さんと、自分の歯科医師の経験が合わさって、最大限活きた成果だと思っており、携わっていただいた技工士さんとも、『体の一部でちゃんと最後まで機能して、形見とまで言ってもらえると、職業冥利につきますね』と嬉しさを共有しました。

じつは、ペットも人間と同じ病気になることから、人間と同じように共通した視点で診ると良いよ、同じような治療をすると良い結果につながる可能性があるよ、という、『汎動物学:はんどうぶつがく』という考え方が海外にあります。これは本質をついた良い考え方だと思っています。実際に私は一貫してこの考え方を取り入れて、人の患者さんと犬猫の患者さんを二刀流で診療をしてきましたが、歯科に関していえば、人で治療効果の高いものは、犬猫でも治療効果が高いことが多い、そうした成果はもう目の当たりにしているので、今後も当科では、この取り組みを引き続き実践していきたいと考えています。

最後に、これは取り組んでいたわけではないのですが、当科をはじめて5年近く経った頃から、予想外のことが起きてきました。

周辺地域に歯科・口腔外科を専門とする動物病院さんは、当科開設まで、なかったそうです。そのため、ペットのお口の専門治療を受けたくても、わざわざ県外に越境しなくては、いけない飼い主さんもいるとのことでした。当科の場合、開設当初は認知度が低かったため、そこまで顕著ではありませんでしたが、開設後5年くらい経った頃からでしょうか、じわじわ認知度が周辺の飼い主さんに広がったようでして、ありがたいことに、他院の先生からのご紹介をいただくことが増えたり、越境せずとも、ここで診てくれるということで、周辺地域だけでなく、県内の遠方からもわざわざ当科へ足を運んで下さるケースも増えてきました。そして、7年目の現在、僭越ながら、周辺地域、広くいえば山梨県内で、ペットのお口の専門的治療の受け皿、駆け込み寺のような役割に当科がなってきているようです。歯科・口腔外科という分野になりますが、周辺地域獣医療のお役に立ててるならば幸いです。

7年目以降も、引き続きこれまでの取り組みを継続していきますので、ペットのお口の病気・問題で悩まれている飼い主さんの一助になれれば幸甚です。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

筆者

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江口淳先生

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