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ペットの歯科医療はどうあるべきか?

筆者

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江口淳先生

歯科医と獣医のダブルライセンスを保有し、高度歯科医療を施せるスーパードクター。
最近では「歯原性嚢胞の悪性転化が疑われたネコの1例」や「慢性鼻炎に対しCaldwell-Luc法を行ったネコの2例」でも登壇され、益々の活躍が期待され、多方面でも注目されています。

御世話になります、歯科・口腔外科の江口です。

昨今、ワンちゃんやネコちゃんといったペットの歯科に大きな注目が集まっています。これはペットの歯の健康問題に対して、獣医の先生や飼い主さんの関心が増している現れであり、たいへん良いことだと感じています。こうした流れもあり、誠実に歯科に取り組まれている先生もいる一方で、歯科を大きなビジネスチャンスととらえて、ビジネスライクを重視した先生も見え隠れするようになりました。ストレートにいえば、ペットの歯科医療は儲かる的な損得勘定をもつ姿勢の先生が現れてきたということです。その余波だと思いますが、実際、昨年あたりから、そういう先生に不安を感じて、当科に相談にこられる飼い主さんも散見されるようになりました。私はこの状況に接していくうちに、以前からちょっと思うところがあったので、それを一度歯科コラムに書きたいと考えていた次第です。

そこで今回の歯科コラムは、『ペットの歯科医療とはどうあるべきか?』をテーマにしてみました。私は歯科医師でもあるので、まず歯科医療とはどういうものか、その本質をよく理解しているつもりです。ただ、今回の内容は、私の価値観からなる考えですので、きっと万人向けでなく、読む方によっては腑に落ちない部分もあるかと思いますし、固い話になるのでつまらないかもしれません。また、よくも悪くも『笠松動物病院の江口はこんな考えをもっているやつだ』くらいの参考程度にはなるかもしれません。それでもご興味あれば、どうぞお付き合いいただけたら嬉しいです。

まず、『歯科医療とは誰がためにあるか』という原点について、考えてみたいと思います。当たり前ですが、それは『患者さん』ですよね。患者さんとは、わたしたちヒトの歯科医療では『』、ペットの歯科医療では『ペット』です。患者さんのためにならなければ、それは歯科医療ではない、これは原点であり大前提です。では、患者さんのためになることとはどういうことでしょうか?それはまぎれもなく、『患者さん自身が決めた、希望すること』だと考えます。

たとえばヒトの患者さんですと、『こうしたい、ああしたい、でもそれは避けたい』など意向を伝えてくれますので、歯科医師はその意向に沿う実現可能な治療方針を提案していきます、それで納得のいくものがあれば、患者さんは『この治療方針に私は決めます、お願いします』という意思決定をします。つまり通常、『患者さんが決めた望んでいる治療こそが、患者さんのため』になるわけですね。

では患者さんがペットの場合はどうでしょうか?動物は話ができないので、本当に望んでいる治療がなにか、残念ながらペットに聞くことはできません。ですので、『飼い主さん』がペットの代わりに意向を伝えて、獣医師がその意向に沿う治療方針を提案し、『飼い主さんが治療方針を決める』ことになります。飼い主さんは、ペットをわが子のように大事にしている方がほとんどですので、大事なわが子が病気や痛みで苦しんでいる姿をみると、まるで自分のことのように、心が痛んだり不安になり、なんとかしてあげたいという気持ちが強くなるかと思います。ですので、飼い主さんが決めた納得のいく、望んでいることをまず大事に考えるのは、我われ獣医師にとって当然のことだと考えます。ただ、治療を受けるのがペットであり、飼い主さんは治療を受ける当事者ではないということもあるので、無謀な治療希望に関しては、こちらもその子のためを考えて応じれないこともあります。

ペットの歯科医療は、本来、『ペットのためであるべき、かつ、その飼い主さんのためであるべきもの』、私はこれが本質であると考えます。

ではペットのためであるべき歯科医療とはどういったものでしょうか?これは、先生ごと、飼い主さんごとに解釈が変わるでしょうが、私は、『QOL(生活の質)を改善してあげること』だと考えます。以前の歯科コラム、『動物歯科の大事な役割とは?』にもお話しましたが、基本的にペットの歯科医療の大事な役割は、『お口の痛みをなくす・緩和する・改善する『栄養状態を改善する』この2本柱だと私は考えています。動物であれ、人であれ、基本的に口は栄養の取り込み口であり、口から食べることは生きるための行為そのものです。それが、いざ口に痛みが出てそれが耐えがたいものになると、食べるという行為自体が難しくなり、それが続けば栄養不足、ひどいと栄養失調になってしまうことになります。そうした生きるために必要な行為の破綻だけでなく、耐えがたい口の痛みでは、食べる楽しみが奪われる・眠れない・落ち着かないなど、平穏が奪われることもあり、それは苦痛以外のなにものでもなく、まさにQOLの低下した状態といえます。これを改善に導くのが、歯科医療の本質なのだと私は思います。もちろん健康管理のために歯の病気を予防したり、QOLが低下する前に手をうつことも重要です。

ただ、ペットの歯科治療の場合、これらを達成するには多くの場合、全身麻酔を要さなければならないという、人の歯科治療との根本的な違いがあります。これが獣医療で容認されるのは、動物は麻酔をしなければ、基本的に歯科治療ができないという、制限があるからです。そもそもQOL低下などで必要性に迫られた治療は別として、例えば予防目的に1年に何度も全身麻酔をして歯科処置することに対しては、私は否定派です。それは、全身麻酔は100%安全といいきれない、予期もできないリスクを伴うからであり、その都度そのリスクにさらされるからです。そもそも『麻酔リスクを背負うのは、飼い主さんではなく、ほかならぬ、ペット』だということを忘れてはいけません。このことに関しては、飼い主さんも一緒にぜひ考えていただけたらと思います。

さて、今度は、飼い主さんのためであるべき歯科医療とはどういったものでしょうか?

これは私の見解ですが、まず動物病院の歯科を受診される飼い主さんは、基本的に様々な不安や疑問を抱えている方がほとんどであり、歯科の知識をなにももっていません。これは至極普通のことです。まずこのことに対して、診療する先生側の配慮があるかどうかが、飼い主さんのためであるべきかを考える上で、きわめて大事な部分だと思います。

例えば、先生が専門用語を連発したり、専門を打ち出して高圧的なもの言いをしたり、飼い主さんの理解が追い付かないほど情報の嵐を浴びせたりされたらどうでしょうか?そうなると、飼い主さんによっては萎縮してしまったり、不安や疑問が解消しきれず、理解が追い付かないままで置いてけぼりにされてしまうかと思います。また、おそらく自身の意見も通しにくいかもしれません。するとなんとなく勧められるがまま、次の治療というステップに進んでしまう可能性があるわけです。ひどい場合には、本来、飼い主さんが意図しない治療に進む危険があり、飼い主さんの意向がほとんど反映されない、先生の自己満足のための治療になりえる危うさまで秘めています。もしそうだとしたら、これは、飼い主さんに配慮されている姿勢とは到底いえません。

私はそういう飼い主さんを置いてけぼりにする姿勢は、自分のキャラ的にとても嫌でして、配慮するには私がどうしたらいいか、模索した結果、獣医師や歯科医師というベールを剥いで、自然体というか等身大の自分で、飼い主さんに砕けて接しようというところに落ち着きました。当科を受診された飼い主さんは、もうご存知ですね?私のキャラが(笑)。これは、歯医者でいるときに患者さんと接するときも、どちらもこのスタイルは変わりません。話やすいといわれるのが、私にとって最大の賛辞です。万人うけはしないでしょうけど(笑)。そして、できるだけ端的に、たとえ話をしながら、ミソとなる部分を外さず、腑に落ちる説明をしていくことを心がけています。

さて、長々と話ましたが、『ペットの歯科医療はどうあるべきか?』、これを実践する上で、私が取り組む姿勢は、『情を大事にした歯科医療をすること』です。これは私が最も大切にしている信念でもあります。情とは、つまり思いやりですね。情を大事にすることで、飼い主さん・そして飼い主さんが大事にしている子と真剣に向き合える、どうにかしてあげたいと責任感がでる、その思いが通じたとき信頼してもらえる、一体感が生まれる、治療で良くなるとお互いに嬉しい。そのために技術を磨き、知識を蓄える。そうすることの繰り返しがあって、当科のいまの診療スタイルが出来上がりました。これは当院の理念にもある『医は仁術』、に重なるので、当院に来れて、実践できる環境をいただけて、本当に良かったと日頃から感謝しています。私の信念は変わらず、自分を選んできてくれた方に対し、飼い主さんの心情を大事にして、少しでも大切なペットの生活の質を上げられるように、全力を尽くすのみです。

最後に、『ペットの歯科医療とはどうあるべきか?』、その答えは、価値観や考え方の違いで獣医師の先生の数だけ、飼い主さんの数だけ十人十色だと思います。どれが正解ということもないのでしょう。ただ忘れてはいけません、『治療を受けるのも、麻酔リスクや手術リスクを背負うのも、自分の意思を伝えられない、ものいわぬペットたち』だということです。だからこそ、それに携わる同じ歯科の先生も、ぜひ損得勘定なく誠実に向き合う姿勢があってほしいと願ってやみません。

このコラムを通して飼い主さんがご自身のペットにとっての歯科医療がどうあってほしいか?それを一緒に考えていただける1つのきっかけになれば幸いです。

これが年内最後の歯科コラムになります。長くなりましたが、お読み下さりありがとうございました。今後とも引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

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江口淳先生

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